お揃い

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陽ざしが入ってくる朝、みなとは何度も私の膝に飛び上がって、私の腕にもたれてパソコンを見つめるのをくり返しました。飛び乗って来ようとする時の、真剣なまなざしと尾の先を小刻みにふってる姿が、わりと好きです。路地では、入口の塀の上で、たまみがにゃあにゃあと呼びます。あずきが奥から、尾を立てて走ってきます。今は、あずきもたまみもまるまるして、なでごごちが良く、声もうちのみなとみたいと思うほど、若々しくなってきました。前夜は夢の中で、私の父の同僚のおじさんの膝に抱かれてるこどらも見ました。

みなとがゆらゆら歩きながら、いい気分の顔で、私の脚などにすりすりを繰り返します。みなとが毛布の上に引き上げてから、顎をなでると、これも喜びます。路地では、あずきとたまみが、かけ寄ってきました。ふたりとも、ゆらゆらと体をくねらせ、にゃあにゃあ言って、私の脚にもすりすりしています。ビーグルの散歩が通ったら、あずきがにゃあと挨拶しました。実は仲良しなのです。たまみやあずきがよく行ってる家の前にある、飾りか警報かが猫の形で、たまみに似てると思ってました。たまみの日向ぼっこみたいな眠り猫の両側に、小さいのも2匹立ってるのですが、それは子猫ではなく、リスかネズミらしいです。

翌日は、みなとは椅子にすわってました。私と向き合ってるだけで、パソコンには参加しません。路地では、あずきが、にゃあにゃあ言って、かけ寄ってきました。うちのみなととお揃いみたいに、そっくりな首のかしげ方で、私の手にもたれかかってきます。この日は、うちでも路地でも、猫に焼きササミをふるまい、私もスーパーでチキンステーキを買ってきて、オリーブオイルとマヨネーズをかけて食べました。そして、ジョン・アーヴィングの「熊を放つ」に出て来た卵屋を思いました。彼は第一次大戦時、征服されまいと抵抗して、体中に鶏の羽をはりつけて、巨大な鳥のような姿で練り歩いたのでした。

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